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2012年07月14日

紙を切る音が心地よくシャッシャッシャッ……!

本日の午前10時30分頃から、藤岡祐樹氏による、紙をスパイラルに切る実演が行われました。紙を切る音が心地よくシャッシャッシャッ………とリズミカルな音びっくり
右手にハサミ、左手に紙を持ち、紙とハサミの角度は45°、そして0.2㎜の幅(推測)で切っていく。鳥肌が立ちましたびっくり
できあがった作品も、見事に一本一本パーマをかけたように、渦状に巻いている
私もトライしてみましたが、そんなに細く切れないし途中で紙を切り落としてしまいました。本物のすごさを目の当たりにして、まさに芸術技ですびっくりびっくり
明日(15日)も、午前10時30分頃から、時間の許す限り、特別に実演してくれるそうです。必見ですよー!目
またとない機会です。一緒に立ち会ってみませんか?

紙を切る音が心地よくシャッシャッシャッ……!
↑真剣なまなざし。紙を切っている時が、一番落ち着くそうです!

紙を切る音が心地よくシャッシャッシャッ……!

祐機くんは満18歳。好きな食べものは、トマト、玉ねぎ、いか、ホタテ、かつおぶし。
※なお、体調等により、突然変更するかもしれませんが、その時はお許しください。


★ギャラリートーク
「アール・ブリュット作品が生まれる、
その不思議な現場」


ボーダレス・アートミュージア NO-MA (近江八幡市)のアート・ディレクターであり、絵本作家の はた よしこ氏による、ギャラリートークが午後2時から行われました。
最初講座室にて、はたさんから、アール・ブリュットの起源から、日本の作家の紹介、アール・ブリュットとの関わりなどのお話をお聞き、そのあと、2階の展示室内の各作品の前で、作家さんのエピソードなどをお聞きしました。
参加した約35名は、アール・ブリュットの不思議な世界へ引き込まれていきました。

紙を切る音が心地よくシャッシャッシャッ……!
紙を切る音が心地よくシャッシャッシャッ……!

○アール・ブリュットとは、20年ぐらい前に関わり、押しかけボランティアで、好き心で現場に入りました。
○障害者の作った作品が、全部アール・ブリュットと言うことは間違いです。
個人々の表現の世界を名づけて、アール・ブリュットといいます。
質問:現代アート作品とアール・ブリュット作品との違いは何ですか?
回答:現代アート作品は、今まで出ていない表現方法を、探して作品にする。これがないから、これをやろうという感じですね。しかし、アール・ブリュット作品は、今、世間でどんな表現が流行っているとかは関係ないんです。誰かに見せようとする思いがない。無心でやる。
それが、現代アート作品と違うところですね。



★いよいよ明日、田口 ランディ氏の講演会!

7月15日(日) 午後2時~3時30分 美術館2階 講座室
演目「アール・ブリュットの魅力と可能性」
講師である、田口 ランディ氏(作家)は、作家として活動する傍ら、日本のアウトサイダー・アート応援団としも活躍されています。
またとない機会です。ご来館をお待ちしております。
新刊本として「アルカナシカ-人はなぜ見えないものを見るのか-」(角川学芸出版)、「マアジナル」(角川出版)などがあります。
当日は、サイン会もあります。

※事前申込不要ですが、本展の観覧料が必要となります。



作家紹介

畑名 祐孝
↑作品名 東京タワー(2009年制作)


畑名 祐孝 Hirotaka Hatana (1976年生まれ 滋賀県在住)
彼の作品は、イメージを形作る太い黒のラインと、カラフルに塗り込んだ大胆な色面とが織りなす力強さ、それと同時に存在する生き生きとしたユーモラスなニュアンスが魅力的だ。
しかし、意外にも彼の描画のプロセスは、彼自身にしか分からない意味不明で厳密な手順で成り立っている。プロセスの途中で、初めに描いたモチーフの描線などは破壊されてしまい、結果的に一見半抽象的な色面構成だけが残ってゆく。
自閉症という障害がある彼はグループホームで暮らし、近隣の知的障害者福祉施設に通って仕事をしている。絵を描くのは月に2度開かれる絵画アトリエの時間である。




Posted by ブリュット at 23:59

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